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![]() 人がたくさん集まる公園で古物ショップの前を通りかかった。 公園でこんな店が出るなんて珍しい。 目を引いたのは石油発動機だ。 子どものころ、農村部でしょっちゅう目にしていた発動機だが今は誰も使わない。 あれは戦時中だった。生産が盛んな地域では機械でカンピョウを剝いていた。 その動力としてこれが使われていたのだ。 ポンポンポンポン・・・・・・音が響き、水冷用の水槽からは湯気が出ていた。 回転部分や車軸には油をさす入れ物があって、いつも油の匂いがしていた。 なんとも懐かしい。 この発動機を見ていると戦時中の食糧難やB-29爆撃機のこと、空襲のことなど66年も前のことが昨日のことのように思い出される。 私も歳をとった。 ![]() 今日は益子町の田舎道を走った。 細い路地をうねるように進むと突然懐かしい風景に出会った。 半分木製のやぐらと半鐘だ。 今でもこんなのあるんだ・・・・・よく保存してある、と感心するばかり。 恐らく消防の現場では隠居的存在なのだろう。 昔はどこの集落にもこれと同じようなやぐらがあった。 特に戦時中はアメリカの空襲に備えて手回し式のサイレンもついていた。 今日は古き昭和を目にしてしまった。 たまにはこんな日もあるんだな。 ![]() 今日も田んぼ道を走った。 田んぼの中に三角にととのえた竹の束が見えた。 どんど焼きだ。 1月15日前後にやるところが多い。 14日が土曜日だからこの日か。 ハロウィーンとかクリスマスとか外国まがいの行事にやたらと傾斜する日本の若者たち。 古くからの伝統行事が失われつつあるこのごろ、こうして伝え続けているのを目にすると心強い。 ![]() 小金井(こがねい)一里塚の前を通過。 前後して二つの塚が見えた。 その間を昔の日光街道が通っていたという。 エノキやらクヌギが大木になって辺りを圧倒している。 昔は旅人の道標となり、物や人を運搬する職人にとっては料金の計算基礎になっていたらしい。 今の日光街道 R119号からすると遙かに西にある。 街道にも歴史があるようだ。 ![]() たんぼ道を走っていたらアメリカ先住民の小屋のような造形に出くわした。 竹をたくさん束ねたものだ。 太いのや細いのやら混み混みの構造になっている。 てっぺんから四方にステーが張られ、風が吹いても倒れないようになっていた。 年が明けて間もなく行われるドンド焼きに使うのだろう。 早いものである。 これに火がついたときのバン、バンとはじける音が想像できて懐かしい。 ![]() 小さな山間に続く小道を走っていたら杉木立が見えた。 鳥居があり薄暗い木立に石段が見えた。 白山信仰はここでも伝えられ、残っている。 子どものころはよくこんな神社の境内で遊んだもので、とても懐かしい。 ![]() 田舎の細い路地を走っていたら半分だけ懐かしい光景に出会った。 大きな農家の屋根がりっぱな昔の藁屋根時代なのに表は銅板かトタンか金属板で葺かれていた。 屋根の中央には特徴ある煙出しがついていて、この建物の歴史を感じさせる。 金属板の下はどうなっているのだろう?・・・・ふと気になった。 藁だとすると、たとえ雨風を受けないまでも長い時間たてば腐りもする。 葺き替えは大仕事になるに違いない。合掌造りの葺き替え作業みたいに。 ![]() ![]() 大型ショッピングモールの近くで古物市に出くわした。 懐かしい品々が並んでいるのでつい立ち止まり、眺めてしまう。 石油ランプのひょうたんのように曲がったガラス製のほやがタイムワープさせるのに十分だった。 田舎は当時電気がなかった。 家の明かりは石油ランプだった。 薄暗い明かりが芯の上げ下げて少しばかり変化するのがおもしろかった。 黒いすすで汚れたガラスのほやは毎日磨いていたっけ。 ![]() 川のふちにキイチゴの赤い実が見えた。 どうしても通り過ぎることができない。 幼い頃の懐かしい体験がにわかに蘇えるからだ。 キイチゴをつまんでは口に入れた。 苺のような強い個性はないが、ほんのり舌に残るかすかな甘み。 甲類の焼酎に漬け込んだら、赤くて魅惑的なキイチゴ酒になりそうだ。 ![]() 今日はどんより曇って、降りそうで降らない変な天気だった。 人通りの少ない道ばたで地面が点々と黒くなっている。 見上げると桑の実がたわわになっていた。 白いの、赤いの、黒いのとさまざまだ。 口にしてもかすかに甘みがかする程度だが、子どものころはこの実を夢中で頬張ったっけ。 急に戦時中の自分にタイムワープしてしまった。 今は桑の木そのものをあまり見かけない < 前のページ次のページ >
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